ak備忘録

レガシーブログ

TOC/CCPM(クリティカルチェーンプロジェクトマネジメント)

TOC/CCPM標準ハンドブック―クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント入門

TOC/CCPM標準ハンドブック―クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント入門

プロジェクトマネジメント本でオススメされたのでお借りして読んでみた。

というわけで、以下まとめ。

プロジェクトマネジメントの問題

  • 化かし合いコミュニケーション
  • 学生症候群(納期間際にならないと作業しない)
  • 悪いマルチタスキング
  • 早期完了の未報告
  • パーキンソンの法則(与えられた期間を使い切ってしまう法則)

コストとスコープ(仕様)のジレンマ
TOC(制約条件の理論)の前提

  • 企業には達成すべきゴールがある
  • 部分の合計は全体にはならない
  • 組織の業績は、ごく少数の変数に制約される

余裕を配置する(バッファ)
制約条件を見つけ強化する
プロジェクトのゴールはODSCで決める(目的、成果物、成功基準)
ゴールからさかのぼってタスクを決める
「自由度のあるタスク(並列OK)」「自由度のないタスク(他のタスクに従属)」に注意する
クリティカルチェーンを指定する(もっとも長いタスク、重要なタスク)
バッファはクリティカルチェーンの50%くらいがよい
多頻度振り返り(KPT:Keep(続ける)Problem(問題)Try(今後やつこと))
ファシリテーター(中立の立場)チームメンバーの学習を促す
バッファ消費率と進捗率の比率でレッドゾーン、イエローゾーン、グリーンゾーンに分ける
プロジェクト全体がゾーン管理されていればプロジェクト間のメンバー移動もしやすい(組織的アプローチ)
人は変化に抵抗する(納得度が重要)
3つの質問

  • 何を変えるのか?
  • 何に変えるのか?
  • どうやって変えるのか?

遅れ原因の把握(偶然原因(管理者の問題)と異常原因(個人の問題))分けて考えないと現場が混乱する
プロセス改善(ECRS:排除、統合、順序変更、簡単化)
リスクマネジメント(リスクの共有)
ケースステディ

  • 作業の見える化
  • 日程最優先の場合、品質管理と教育も念頭に置いておかなければならない
  • アジャイルとの融合(定期的なデモンストレーションとスコープ調整)
  • コミュニケーションの輪が広がる

あとがき
TOC/CCPMは計画的にゆとりを与え、ゆとりをマネジメントし、プロジェクト期間を短縮する

以上。
自分の気になった項目はこのような感じです。

印象としては、なかなか理にかなっている気がする印象。
計画は必ず遅れるからゆとりをもっておこうぜ!という考えには同意です。

さて、これをどのように現場に落とし込むか・・・。