TOC/CCPM(クリティカルチェーンプロジェクトマネジメント)
TOC/CCPM標準ハンドブック―クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント入門
- 作者: 西原隆,栗山潤
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2010/06
- メディア: 単行本
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というわけで、以下まとめ。
プロジェクトマネジメントの問題
- 化かし合いコミュニケーション
- 学生症候群(納期間際にならないと作業しない)
- 悪いマルチタスキング
- 早期完了の未報告
- パーキンソンの法則(与えられた期間を使い切ってしまう法則)
コストとスコープ(仕様)のジレンマ
TOC(制約条件の理論)の前提
- 企業には達成すべきゴールがある
- 部分の合計は全体にはならない
- 組織の業績は、ごく少数の変数に制約される
余裕を配置する(バッファ)
制約条件を見つけ強化する
プロジェクトのゴールはODSCで決める(目的、成果物、成功基準)
ゴールからさかのぼってタスクを決める
「自由度のあるタスク(並列OK)」「自由度のないタスク(他のタスクに従属)」に注意する
クリティカルチェーンを指定する(もっとも長いタスク、重要なタスク)
バッファはクリティカルチェーンの50%くらいがよい
多頻度振り返り(KPT:Keep(続ける)Problem(問題)Try(今後やつこと))
ファシリテーター(中立の立場)チームメンバーの学習を促す
バッファ消費率と進捗率の比率でレッドゾーン、イエローゾーン、グリーンゾーンに分ける
プロジェクト全体がゾーン管理されていればプロジェクト間のメンバー移動もしやすい(組織的アプローチ)
人は変化に抵抗する(納得度が重要)
3つの質問
- 何を変えるのか?
- 何に変えるのか?
- どうやって変えるのか?
遅れ原因の把握(偶然原因(管理者の問題)と異常原因(個人の問題))分けて考えないと現場が混乱する
プロセス改善(ECRS:排除、統合、順序変更、簡単化)
リスクマネジメント(リスクの共有)
ケースステディ
あとがき
TOC/CCPMは計画的にゆとりを与え、ゆとりをマネジメントし、プロジェクト期間を短縮する
以上。
自分の気になった項目はこのような感じです。
印象としては、なかなか理にかなっている気がする印象。
計画は必ず遅れるからゆとりをもっておこうぜ!という考えには同意です。
さて、これをどのように現場に落とし込むか・・・。